カンチレバーを使って非常に高精細な測定を行う原子間力顕微鏡(AFM)、走査プローブ顕微鏡(SPM)は、周辺環境の影響を受けやすい測定機器です。
使用する電源ので電圧変動、機器周辺の音、風などを原因とするノイズが入ることが良く知られています。
例えば、エアコン、エアフロー、ポンプなどを発生源とする風や、周辺の音はどは空気の振動となり、顕微鏡本体や本体と接触している除振台、ケーブル類などから伝搬し測定データのノイズとなります。
したがって、AFM、SPMシステムを安定し、かつ静かな場所に設置することが理想です。防音ボックスに顕微鏡を設置することで前述の空気由来の振動ノイズを低減し、より低ノイズの測定を実施できます。
防音ボックスAEシリーズは、遮音機能を持つ防音パネルで壁面を構成した防音ボックスです。壁面は多層遮音壁構造になっており、幅広い周波数の音に対する遮音性能を有します。工場や研究所等の設置環境にでの音響振動の低減に適しており、高周波数騒音なら30デシベル(@500Hz AE-Iで実測)程度の減音効果があります。
AE-I 内寸 W 700mm x D 880mm x H 880mm
AE-I-600 内寸 W 600mm x D 600mm x H 1000mm
架台一体型 開きドアタイプ キャスター付き
遮音壁75mm
AE-S 内寸 W 400mm x D 400mm x H 300mm
防音ボックスのみ ハッチドアタイプ
遮音壁60mm
【オプション】
バンジーコード用アイボルト(留め具)加工
特注寸法
両開きドア変更 跳ね上げ式ドア変更
ケーブルポート追加
詳細は営業担当にご相談ください。
【用途】
測定機器の音響ノイズ低減
AFM、SPM、レーザー顕微鏡その他高解像の光学顕微鏡にお使いいただけます